こんにちは。エルヴェです。最近猫を飼い始めました。近づくとめっちゃ威嚇されます。
先日ELの組み合わせ抽選会が行われ、ASローマはグループJに入ることになりました。
同グループになったのは
ボルシアメンヒェングラードバッハ(ドイツ)
ヴォルフスベルガーAC(オーストリア)
の3チーム。
名前が長いチームが多いですね。
僕自身はローマだけでなく、グラードバッハのファンでもあるので、この2チームの直接対決はすごく楽しみにしています。
今回はそのグラードバッハについて紹介していきたいと思います。
昨季はドルトムントやバイエルンにも遅れを取らず、前半戦終了時で3位につけていましたが、17-18シーズンと同じく後半戦で大きく失速し最終的に5位フィニッシュ。最終節までCL出場権獲得の可能性がありましたが、結局ELにまわることに。それでもローマにとって怖いチームであることは確かです。
まずは、今季開幕前の移籍市場での動きを見てみましょう。
獲得
ラミ・ベンセバイニ(レンヌ/フランス)
ブレール・エンボロ(シャルケ/ドイツ)
マックス・グリュン(ダルムシュタット/ドイツ2)
放出
ミヒャエル・ラング(ブレーメン/ドイツ)
ミカエル・キュイザンス(バイエルン/ドイツ)
モーリッツ・ニコラス(ウニオンベルリン/ドイツ)
自分が見る限りでは適材適所の補強はできている感じです。(そもそもの選手を知らない方も多いかも)
(全員分書くのは面倒なので)この中の数人にスポットライトを当ててみることにしましょう。現在ブンデスリーガは第3節まで終えています。
国籍:フランス
移籍元:ギャンガン(フランス2部)
年齢:22歳
移籍金:9,00mill.€
利き足:右
コメント : 元フランス代表CBリリアン・テュラムの息子。昨季所属していたギャンガンが降格したこともあるのか、かなり安い移籍金でグラードバッハにやってきた。身長は192cmで父よりも大柄だが、実は左のウイングが本職。退団したトルガン・アザールの後釜として期待されている。
ウイングらしく仕掛けるのが得意で深い位置での仕掛けはガンギャンでもよくやっていた。もちろん192cmもあるため、フィジカル勝負も強い。
イメージとしてはアルナウトヴィッチからトリッキーさとポストプレーの上手さを引いて、ウイングっぽさをめちゃんこ足した感じ(?)。
今季は第3節終了時点で3試合ともスタメンで出場している。
2.ラミ・ベンセバイニ
国籍:アルジェリア
移籍元:レンヌ(フランス)
年齢:24歳
移籍金:8,00mill.€
利き足:左
コメント:グラードバッハは昨季開幕前にデンマークの若い左SB、アンドレアス・ポウルセンを獲得していたが、結局トップチームではほとんど使われず、33歳のヴェントがほぼ全ての試合に出ていたため、ELと掛け持ちをする今季は補強が必須だった。
この24歳の左SBは昨季のリーグ戦は25試合の出場にとどまったものの、レンヌのEL躍進とクープ・ドゥ・フランス優勝に貢献した。
本職は左SBだが、身長が186cmあるため、CBとしても多く使われていたようだ。
今季はまだリーグ戦での出場がないため、EL要員として数えられているのかもしれない。
3.ブレール・エンボロ
国籍:スイス
移籍元:シャルケ(ドイツ)
年齢:22歳
移籍金:10,00mill.€
利き足:右
コメント: 言語面の関係もありスイス人が割と多いブンデスリーガだが、その中でも特に多いのがグラードバッハ、今夏に2人のスイス人選手が退団したが、それでもエンボロ含め現在4人のスイス人選手が在籍している。
グラードバッハがこの選手を獲得した理由はおそらくシュティンドルの代役。シュティンドルはこのチームのキャプテンなのだが、昨季は怪我の影響もあり20試合程しか出場がなく、昨季終盤にした脛骨骨折をまだ引きずっているため今季の出場はまだない。その代役としてエンボロが候補に上がったのだと思う。
実際、エンボロの本職はCFではあるのだが、今季の3試合中2試合はシュティンドルの本職と同じトップ下で出場している。
プレースタイルとしては、前で柔軟に動き回るタイプ。背後への飛び出しを何回も行うため、囮としてもいい働きをする。(ローマの最終ラインが心配ダァ。)
4.シュテファン・ライナー
国籍:オーストリア
年齢:27歳
移籍金:12,50mill.€
利き足:右
コメント: 新監督のマルコ・ローズ(元ザルツブルク)が呼びよせた選手。右SBの選手で、スピードとスタミナがある典型的なSBという感じだが、その他に逆足の精度も高いというストロングポイントもある。今季は既に3試合にフル出場して1得点をマークしている。
5.ラズロ・ベーネス
国籍:スロバキア
年齢:22歳
移籍金:ローンバック
利き足:左
コメント:昨冬、ホルシュタインキールにローンで出され、そこで15試合出場、2ゴール6アシストを記録しブレイク。ローンバックで戻ってきた今季はリーグ戦3試合に出場し、2アシストをマークしている。
放出
1.トルガン・アザール
国籍:ベルギー
移籍先:ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
年齢:26歳
移籍金:25,50mill.€
利き足:右
コメント:間違いなくグラードバッハ最高のビッグネーム。兄は世界最高レベルのウインガーであるエデン・アザール。実はアルジェリアにルーツがある。
昨季は両WGで主に出場し、リーグ戦では10ゴール11アシストという素晴らしい数字を記録していたが、内9ゴールは前半戦でとっており、後半戦はアシストはしていたものの、チームの不調に引き摺られる形になってしまった。
今夏に以前から噂されていたドルトムントへ移籍。
2.ミヒャエル・ラング
国籍:スイス
移籍先:ブレーメン(ドイツ)
年齢:28歳
移籍金:600Th.€(ローン代)
利き足:右
コメント:ライナーが加入したことで犠牲になってしまった右SB、長所もライナーと被っており、1シーズンでお役御免になってしまった。シーズン開幕後に最終ラインに怪我人が続出しているブレーメンにローンで加入した。
3.ヨシプ・ドルミッチ
国籍:スイス
年齢:27歳
移籍金:フリー
利き足:右
コメント:随分前から半分戦力外のようになっていたが、買い手もなかなか見つからず結局フリーでプレミアリーグに移籍。しかし、移籍先のノリッジでもCFは今季大ブレイクしているテーム・プッキの独壇場になっているため、出場時間は限られているようだ。
トルガン・アザールの穴埋めがマルクス・テュラムでできるのかという声が上がっているような気もするが、それよりも新監督のマルコ・ローズ監督の戦術がどれだけ早く浸透するかの方が大きいと僕は思う。
マルコ・ローズ新監督
今季19-20シーズンからグラードバッハの指揮を執るのが、昨季までRBザルツブルクで指揮を執っていたドイツ人、マルコ・ローズ監督だ。現役時代にはディフェンダーとして、マインツで長く過ごした。17-18シーズンから2年間指揮を執ったRBザルツブルクではリーグ戦の連覇を継続させ、ELでは17-18シーズンにベスト4まで進むという快挙を成し遂げ、(しょーもない誤審から敗れてしまった)18-19シーズンもラウンド16でナポリ相手にかなりいい勝負をした。
まだ43歳と若いが、上記のように実績のある監督を招集することができたのは大きいはず。
前置きが長くなり過ぎましたが、ここからが本題です。グラードバッハの基本布陣です。
第1節(vsシャルケ)
第2節(vsマインツ)
第3節(vsライプツィヒ)
キーパーと4バックは固定されています。
中盤のザカリアも今のところ全試合フル出場。
CFのプレアも同じくです。その他はある程度ローテーションしながらという感じでしょうか。
まず最初にキーパーと4バックについて掘り下げていきます。
キーパーのゾマーはヨーロッパでも随一の足元の技術があり、CBのギンターとエルヴェディも足元の技術が極めて高いです。ビルドアップ能力で見れば、ブンデスリーガの中でも随一のCBコンビでしょう。ライナーは前述した通り。左SBのヴェントは33歳ですが、不動の地位を築いています。
中盤のザカリアは今季はアンカーで潰し屋の役割を成していますが、前に出て攻撃もできる選手です。
そしてストライカーのプレア。
この選手要注意です。モーションの短い(振りの少ない)シュートでゴールをどんどん狙ってきます。昨季は34試合で12ゴール。パワーもスピードもあるのでローマにとって怖すぎる選手です。
チーム総合力が高いため、ドイツ国内でも戦力を見ると結構高いレベルにあります。グループリーグではローマと首位争いをすることになるでしょう。
第3節 ローマ対グラードバッハ
日本時間10月25日1:55〜
第4節 グラードバッハ対ローマ
日本時間11月8日 5:00〜
余談ですが、グラードバッハホームの試合前に流れるHymneは是非聞いていただきたいです。ロック調でカッコいいからね。
グラードバッハとの激突を楽しみにしておきましょう!次回は残りの2チームについて書きます。
Forza Roma!