17-18シーズンにクラブ史上最高額でローマがサンプドリアから獲得したCFパトリック・シック。
しかしローマで過ごした2シーズンでは良い活躍が出来ず。今季初めからブンデスリーガのRBライプツィヒに1年間のローンで移籍することが決まりました。
・今季の流れ
セリエA第1節のジェノア戦、第2節のラツィオ戦でベンチ入りし、その後離脱。
ブンデスリーガ 第4節 バイエルン戦前にRBライプツィヒに加入。
第5、6節では足首の問題を抱え、メンバー外に。
第7節 レヴァークーゼン戦で63分から途中出場。ブンデスリーガデビューを果たす。(あまり目立つことはできませんでした。)
第8節〜11節は再び足首に問題を抱え、メンバー外に。
第12節 ケルン戦で76分から途中出場。
CL第5節 ベンフィカ戦でPK獲得!2-2のドローに持ち込むことに貢献!
第13節 パーダーボルン戦で先発出場!3分にビューティフルターンからゴール!チームの勝利に貢献!
第14節 ホッフェンハイム戦。11分にヴェルナーのゴールをアシスト!チームの勝利に貢献!
第15節 デュッセルドルフ戦。2分にゴール!
チームの勝利に貢献!
第16節 ドルトムント戦。62分から投入され3-1のビハインドから同点弾!ドローに持ち込むことに貢献!
第17節 アウクスブルク戦。勝ち越し弾を決めチームの勝利に貢献!
・今季のシック
序盤は怪我が続きましたが、後半は大活躍!
首位を走るチームに大きく貢献しています。
特に終盤には5試合連続で得点に絡みました(4G1A)。
パーダーボルン戦では3分、デュッセルドルフ戦では2分に得点したため、ブンデス公式でQuick Schick という動画がアップロードされていました。
As quick as he is Schick ⚡
— Bundesliga English (@Bundesliga_EN) 2019年12月21日
The nickname's catching on 👍 pic.twitter.com/gUUTrb67VR
・なぜ活躍できているのか
活躍したサンプドリアとライプツィヒ。活躍できなかったローマ。その大きな差はCFの数の差でしょう。前者の2チームは2トップ。ローマは1トップor 3トップ。
シックは2トップ向きのCFだったということです。
ライプツィヒでのシックを見てわかったのは
・ポストプレーが(想像以上に)上手い
・近くの仲間を有効活用するのが上手い
・横方向への突破はそこまで得意としていないが、縦への突破力は高い
・裏のスペースではなく足元で受けるタイプ
これらの特徴にマッチしているのがヴェルナーとの2トップなのです。
・長身を活かしたポストプレーからヴェルナーをうまく使い(走らせ)チャンスを作る。
・ギャップはヴェルナーに使わせ、シックは相手の間でボールを受けることを重視。
この特徴を踏まえた時、ローマでは
・ポストプレーに関しては様々な面でジェコの方が上。
・シックがサポートできる選手が少し遠い。(4-2-3-1でトップ下がCFの前に出る機会はプレーヤーの性質上少ないし、SHはPAの幅でプレーすることが多い)
・ボールを受けても縦への突破は難しい。(孤立状態に陥りやすい)
・ジェコとの共存も難しかった。
これらの問題があったのではないかと思っています。
もちろん、ライプツィヒというチームの強みが2トップに全て凝縮されているわけではありませんが、ヴェルナーのサポート役としてのシックが輝いていることは確かです。
また、ドイツ代表の1トップでヴェルナーが活躍することはあまり多くないですから、ヴェルナーも2トップ向きのCFであるのかもしれません。
・シックはローマに戻るのか
僕自身の希望としては戻ってきてもらいたいのですが、再びローマでプレーする姿を見ることはできないと考えています。悲しいですが仕方がないです。
ナーゲルスマン監督の元で成長はするでしょうけど2トップで輝くという点はローマに戻ると消えてしまうので…
ライプツィヒで大活躍していますし、シックにはライプツィヒに完全移籍をしてもらいたいです。ライプツィヒで活躍しているシックをいつまでも見続けていたいですし。(ローマにお金も入るし)
シックがライプツィヒに完全移籍したらユニフォーム買います(宣言)
スカパーでブンデスリーガ全試合を視聴できるプランが月額1000円程度で契約できますのでシックのプレーをご覧になりたい方は調べてみてください。
ということで、今回はパトリック・シックについての記事でした。ロマニスタ向けの記事を書いたのは久しぶりですね。
ブンデスリーガの前半戦総評という連載記事(?)を書いているのでライプツィヒについて書く際にこの記事を載せようと思い投稿することにしました。
最後までお読みいただきありがとうございました!
Forza Schick !!!