サッリ監督がローマの監督に決まることがほぼ確定したという情報が出回っている。
だがサッリのイメージである4-3-3は、ローマにしてみれば不都合が多いと感じる。
フォンセカの3-4-2-1では、4-2-3-1の頃よりミキが絶対な存在になり、WBが輝きを放ち、ペッレグリーニがトップ下向きであることも明らかになり、クリスタンテのリベロ起用も想像以上にいいものだった。全体的にポジションと個が上手くハマっていた。
それが4-3-3になるとどうなるか。
クリスタンテのリベロ起用は消滅し、WBはSBに位置を下げWBで覚醒したカルスドルプをSBに戻すことになり、シャドーで使っていた多くの選手をWGかCMFで使わなければならない。
多くの人が懸念していそうなのはペッレグリーニについてだ。
トップ下で輝く選手なので4-3-3になるとどうなるかわからない。
一方でレンタルに出ていながら状況が良くないウンデルとクライファートにとってはチャンスかもしれない。別のクラブに再レンタルされる可能性は否定できないが。
ディアワラとペドロは既にサッリ監督の元で指導を受けている。
ディアワラはナポリにてジョルジーニョのバックアップとして、ペドロはチェルシーにて主に右WGとして出場していた。
ペドロはわからないが、ジョルジーニョがサッリ監督の元で重用されたようにディアワラもサッリ監督が就任すれば重用されるかもしれない。
4-3-3を使わないという選択肢もサッリにはあるかもしれない。
ユーベ時代は4-3-1-2を使っていた期間があったし、エンポリではそれで固定していた時期もあった。
ただ4-3-1-2でも今のローマのメンバーにとっては微妙である。そもそもCFが足りない。
今のローマのメンバーを効率的に活かす2シャドーという形を取れるフォーメーションは4-3-2-1と3-4-2-1しかないため、どうせなら3-4-2-1を使ってほしいなと思う。
サッリ監督個人の話をすると、チェルシーとユーベでは批判を山ほど受けていた。
特にチェルシーでカンテをIHに置き攻撃参加させてたのが理由としてかなり大きいようだ。
練習がシステマティックすぎるという理由やロッカールーム近くで喫煙する等、内部からの批判もあった。
ユーベに行ったのもナポリからすれば裏切りである。
他の監督に比べて内部評判が良くない監督はファンからしても嫌だろう。現に自分がずっとサッリローマ否定派だったのはその理由が大きい。ナポリの選手たちは何も言わなかったのか。
まとめると、自分はサッリローマ否定派で、理由は4-3-3も4-3-1-2もローマに合うかわからないこと、内部評判が良くないことの2つである。
もちろん上位相手に全く勝てないフォンセカよりはいいと思うが、自分は別の監督がいいと思っている。
だが、たった1人のファンに何かを決める権限はないので様子を見ることしかできない。
サッリが就任しても僕がロマニスタであることは変わらない。