エルヴェのブログ

ロマニスタのサッカーブログ

セリエAの昇降格と出戻り

2部から1部に昇格→1年で2部に降格

サッカー界だとよくある話ではないだろうか。大抵2部クラブは経済的に1部のクラブに劣っており、それが戦力を充実させられない理由に直結するからだ。もちろん、この不利な差を上手く埋めて1部に定着するクラブもたくさんある。

ただ、昇格してくるチーム全てがそれをできるわけではない。今回はセリエAで昇格した3チーム全てが降格しなかったシーズンまで遡ろうと思う。本当は自分がセリエAよりも詳しいブンデスリーガでやろうと思ったのだが、昨シーズン(20-21)で終了してしまったため、セリエAでやることにした。

 

20-21

昇格チーム

・ベネヴェント

・クロトーネ

・スペツィア

降格チーム

・ベネヴェント

・クロトーネ

パルマ

 

ベネヴェントとクロトーネの2チームが出戻り。早速残留の厳しさがわかる結果となっている。スペツィアの残留は1年で名を知らしめたイタリアーノ監督の手腕が大きいか。21-22現在はその手腕をヴィオラで存分に発揮している。

 

19-20

昇格チーム

ブレシア

レッチェ

ヴェローナ

降格チーム

レッチェ

ブレシア

・SPAL

 

このシーズンも2チームが出戻りしている。ブレシアはトナーリが所属していたことで有名。かもしれない。

上位食いでお馴染みだったSPALも不振により降格。5勝5分28敗という成績だが、ラツィオアタランタに1勝、ナポリミランに引き分けとしっかり上位食いを見せつけている。ちなみにその前のシーズンはローマに2勝、アタランタラツィオ、ユーヴェに1勝。でも13位フィニッシュ。なんなんだこのチーム。

 

18-19

昇格チーム

エンポリ

パルマ

フロジノーネ

降格チーム

エンポリ

フロジノーネ

キエーヴォ

 

毎年2チーム出戻りしている。思った以上に厳しいのかもしれない。

キエーヴォは勝ち点3を没収された状態からのスタートだったが、没収されていなくても最下位だったようだ。今はどこにいるんだろう。

 

17-18

昇格チーム

・SPAL

ヴェローナ

・ベネヴェント

降格チーム

・クロトーネ

ヴェローナ

・ベネヴェント

 

顔馴染みが増えてきた。また2チームが出戻り。

 

16-17

昇格チーム

カリアリ

・クロトーネ

・ぺスカーラ

降格チーム

エンポリ

パレルモ

・ぺスカーラ

ここにきて初めて1チームのみの出戻りとなった。カリアリはこの後1部に定着するため、興味深いデータになるかもしれない。(と思っていたが、数年前に降格していただけらしい。)

 

15-16

昇格チーム

・カルピ

フロジノーネ

ボローニャ

降格チーム

・カルピ

フロジノーネ

ヴェローナ

2チーム出戻り。

 

14-15

昇格チーム

パレルモ

エンポリ

チェゼーナ

降格チーム

チェゼーナ

カリアリ

パルマ(破産によりセリエDに降格)

チェゼーナが出戻り。パルマが破産し、Dに降格。数年後に1部に復帰するんだからすごい。

 

ヤバい!

手抜きしてWikipediaで全ての情報を集めていたらこれ以前のデータがないぞ!ここからはtransfermarktで順位表と睨めっこだ!面倒だ!

 

13-14

昇格チーム

サッスオーロ

ヴェローナ

リヴォルノ

降格チーム

カターニャ

ボローニャ

リヴォルノ

リヴォルノが出戻り。サッスオーロはここからずっとセリエAに残っている。

 

12-13

昇格チーム

・ぺスカーラ

トリノ

サンプドリア

降格チーム

パレルモ

シエナ

・ぺスカーラ

ぺスカーラが出戻り。

 

11-12

昇格チーム

アタランタ

シエナ

・ノヴァラ

降格チーム

レッチェ

・ノヴァラ

チェゼーナ

ノヴァラが出戻り。数年後に強豪になるアタランタもまずはここから。

 

10-11

昇格チーム

レッチェ

チェゼーナ

ブレシア

降格チーム

サンプドリア

ブレシア

・バーリ

ブレシアが出戻り。長友がチェゼーナでプレーし、冬にインテルに移籍したのがこのシーズン。そのインテルから冬にチェゼーナに加わったサイドバックがサントン…。長友に居場所を奪われてしまったのかもしれない。

 

09-10

昇格チーム

・バーリ

パルマ

リヴォルノ

降格チーム

アタランタ

シエナ

リヴォルノ

リヴォルノが出戻り。もう記事内で見たことある名前しか見ていない気がする。

 

08-09

昇格チーム

キエーヴォ

ボローニャ

レッチェ

降格チーム

トリノ

レッジーナ

レッチェ

レッチェが出戻り。

 

07-08

昇格チーム

ユヴェントス

ナポリ

ジェノア

降格チーム

エンポリ

パルマ

リヴォルノ

出戻りチームがなくなったため、ここで企画は終了になるのだが、なんとなくわかってはいた。思った通りの結果になってしまった。

ナポリは破産し04-05ではセリエCにいた。ここから強豪に舞い戻ったのだから大したものだ。

ユヴェントスは審判買収による八百長の主犯で06-07に2部降格していた。その裁判の第一審判決ではセリエC降格+勝ち点-30からスタート。だったのに判決はセリエBの-9ポイントスタート。イタリアの裁判官はユーヴェの味方。審判は今でもユーヴェの味方。

ユーヴェが諸悪の根源なのは間違いないのだが、実はミランラツィオヴィオラレッジーナも関与していた。大事件の割にみんな罪が軽いので、どうせ裁判官も買収していたのだろう。

 

終わりはカルチョスキャンダルになったが(これ以前になると入れ替え戦も加わりもっと面倒になるためやめます。)出戻りがないシーズンは08-09〜20-21の12シーズンで一度もなかった。そして今季もまた最低1チームは出戻りがありそうだ。これが残留争いの厳しさか。

また、1部昇格しても数年でまた2部降格してしまうチームも多く、1部定着の難しさを実感する要因となった。

その中で強豪に成りあがったアタランタや、上位も狙えそうな中堅として名を馳せ、今ではイタリア代表プレーヤーも多く輩出するサッスオーロの凄さも実感した。

 

今季も残り4〜5試合となった。ミラノの2チームにほぼ絞られこれから激化するであろう優勝争い、EL争いもこのままでは終わらないだろう。それと同じくらい残留争いもまた面白いものになるに違いない。ある意味賭けているものが一番大きいだろうし。ぜひそちらも見ていきたいところだ。(DAZNでの放送はない模様…)

 

おわり

ASローマの来夏

書きたいことをただただ適当に書き殴っているだけなので読みにくい構成になっていると思いますが予めご了承ください。

 

冬にメイトランドナイルズとセルジオオリヴェイラを獲得したローマさん。

ユベントスにクソみたいな負け方をして以降直近7戦は4勝3分の無敗。プロビンチャ(大嘘)としては良い成績を残しており、順位は28節時点で暫定5位である。(勝ち点が同じアタランタが1試合未消化なので、6位とも言える)

 

シーズン序盤は前任のフォンセカ監督とモウリーニョ監督の悪いとこどりのようなサッカーでボロボロだったチームも、ここにきてだいぶ良くなったように見える。最初が悪すぎただけかもしれない。今でもたまに悪くなる。

 

システムは3-5-2で固定され、シーズン前半ではほぼ固定化されていた先発メンバーも休める機会が増えてきた。これらもいい傾向だろう。

 

まずは冬の移籍について見てみよう。

1.メイトランドナイルズ

出場試合は6/8。先発は5試合。カルスドルプへの負担を軽減するために獲得された選手だが、休ませられたのは実質1試合だけ。右WBだけでなく左WBもできる。左の方ができるようにも見える。目立った活躍をしていないこともあり評価は微妙かもしれない。左WBはレギュラーのビーニャと復帰待ちのスピナツォーラに加えてザレウスキが台頭してきてしまったため両サイドできるという強みも特に活かせず。ドライローンであるため、来季には新しい右SBを獲得しているかもしれない。

 

2.セルジオオリヴェイラ

あたり補強。6試合出場で早くも2ゴール1アシスト。ローマが求めていた直接FKのキッカーで、PKも蹴れる。ボールと相手を同時に捌いて素早く前に展開できる選手。29歳という年齢が少しだけネックだが、若手の台頭が止まない今季のローマではベテランが少し増えてもあまり問題にならないだろう。

 

パフォーマンスに違いはあれど、移籍市場においての狙いとしては悪くなかった2人だ。

ここからは来夏にチームがどうなるかを考察していきたい。

 

まずは今のローマの3-5-2をポジション毎に見ていこう。

GK

パトリシオがほぼ全ての試合で出場している。将来を期待されているフザトはもう24歳だ。プレーをほとんど見る機会もなく、レギュラーにはほど遠いため開花しないまま退団もあるかもしれない。

 

CB

マンチーニスモーリング、イバニェス、クンブラの全員が主力となった。カード常習犯のマンチーニ(リーグ戦でイエローカード13枚)とゴールド免許のスモーリング(カード0枚)が並んでいるのが興味深い。

 

WB

右はカルスドルプとナイルズ。左はビーニャ、ナイルズ、エルシャーラウィ、ザレウスキ、復帰後はスピナッツォーラ。右の層の薄さに対して左が厚すぎる。

 

MF

ペッレグリーニ、ヴェレトゥ、オリヴェイラ、クリスタンテ、ミキ。充実はしているが全員が攻撃面に長所を持つ選手であるため、守備は少し不安が残る。

 

FW

エイブラハム、ザニオーロ、フェリクス、ショムロドフ。現状はエイブラハムとザニオーロが絶対的。

 

居場所がない人たち

ディアワラ、ダルボエ

中盤のハブになるというプレースタイルが戦術的に合わなかった選手。仕方ない。

Cペレス

3-4-2-1や4-2-3-1ならまだ居場所があったが、3-5-2や3-4-1-2ではほぼ居場所がない。システムの犠牲者。

フザト

パトリシオがいるから出られない。足元で違いを見せれるかどうかの気もする。

サントン

誰?

 

夏に補強しそうな点

GK

ベンフィカのスヴィラルをフリーで獲得するための交渉が行われているようだ。競合相手はソシエダ。獲得した場合のフザトの立場が気になるところ。

 

CB

3バックを4人で回していくのは正直足りないので、できれば5人で回したい。プリマヴェーラ出身の若手を使うか、新たな選手を獲得するか。

 

WB

ナイルズがカルスドルプの控えになりきれていない感があるので、退団し新たに右SBの選手を獲得するかもしれない。

 

MF

レジスタを求めているようだ。ジャカ、グリリッチュ、ヴァイグル等の名前が上がっている。来夏に1人は獲得するだろう。それに加えヴェレトゥやクリスタンテが退団するかもしれないので、そこを埋める選手の獲得があるかもしれない。

 

FW

人数的には十分だが、周りを活かすのがうまくて競り合いの強いCFが1人いるといいかなとか思う。(エディンジェコ?!)

 

 

左利きのプレースキッカー

右はオリヴェイラ、ペッレグリーニ、ヴェレトゥが蹴ることができ、オリヴェイラとペッレグリーニは直接FKも蹴れる。が、左足のキッカーは右からのインスイングのCKをザニオーロに蹴らせているくらい。左足で狙いやすい場所からのFKを叩き込める選手がいれば得点力があがるはず。他の要素と合わせると昨夏にも候補に上がったジャカが最適そうだが、リーグ最多であるイエローカードの枚数をさらに増やしてしまう可能性が…w

 

余談:カードの枚数

ローマさんはリーグ戦28試合でイエローカードを76枚。レッドカードを7枚もらっている。whoscoredの計測の仕方が不明瞭なのだが、計89枚というデータを見つけたため、イエローカードは実質82枚もらっていそうだ。

イエロー76枚はリーグトップ。レッド7枚はヴィオラ(8枚)に次ぐ2位。

チームカラーの黄色と赤に忠実であることがよくわかる。

現状のCBの項でも少し触れたが、マンチーニとザニオーロというリーグトップクラスのカード常習犯がいたり(2人で1位と2位だったはず)、タミーも実は8枚貰っていたりチーム全体でカード枚数が多い傾向にあるが、一方でスモーリングは1枚ももらっていなかったりする。安定しすぎてる。

カードの枚数は少ない方がいいイメージがありそうだが、イエローカードの枚数が2番目に少ないサレルニターナ(48枚)は最下位である。1番少ないのはナポリの47枚、3番目はインテルの49枚。一概に少ない方がいいとはいえないのかもしれない。(多すぎても良くない気はする。)

 

モウリーニョはローマを復活させるために呼ばれたはずなので、来季には数年前の強いローマを取り戻してほしい。CLでモウリーニョのローマを見れる時はくるのだろうか。

 

 

ローマPK決定率ランキング

ヴェレトゥが2連続で外してしまったのでまとめた。

 

1位 ディアワラ、カルスドルプ→100%

ディアワラが2/2。カルスドルプが1/1。

正直母数が少なすぎてアテになりません。カルスドルプは一度オランダに戻った年に蹴った。

 

2位 エイブラハム→89%

成功数は8/9。全て英2部時代に蹴っている。

 

3位 ヴェレトゥ→87%

成功数は27/31。圧倒的である。ただし直近2回をセーブされており、今季の成績で見れば1/3ゴール。

これからも任されるだろうが、今後の結果次第では彼が蹴らなくなる日も来るかもしれない。

 

4位 ミキタリヤン→77%

10/13。代表で蹴る機会が多い。

 

5位 ペッレグリーニ→71%

5/7。6回をローマで蹴っている。

 

6位 クリスタンテ→0%

0/1。アタランタ時代に1回蹴り、失敗したので記録なしではなく成功率0%という数字がついてしまった。悲しい。

一応ユースカテゴリーも含めれば2/4で50%にはなる。

 

その他→トップでの経験なし

ユース時代に蹴っていた選手はいる。

ザレフスキは4/5で成功率80%なのでうまいかもしれない。

 

番外編 ペロッティとジェコ

ペロッティ→93%(27/29)

PKの神であるペロッティは流石の数値。すごいね。PKの時だけ空から降ってきてくれないかな。

 

ジェコ→52%(11/21)

この成績なのにどうして21回も蹴っているのだろう。ローマでは8回蹴って5回失敗している。

 

おわり

ワクワクザカリア

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デンッ!(購入情報をサムネにしたくなかった)

 

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背番号代がタダだったのでザカリアのユニフォームを買ってしまいました。衝動買いです。今ならマスクも付いてくる!うれしい!

 

 

購入した翌日。

 

エルヴェがユニフォームを買ったから!?

 

ではなくもともと夏にローマ行きの噂は上がっていたけれど取引がまとまらなかった(エンゾンジのせいらしい)ので、冬に持ち越されることに。

 

契約が今季いっぱいで、ユニフォームを購入できるのも今季が最後だと思い購入しました。

 

悲しい話かもしれないけど、ローマのユニフォーム買うよりだいぶ安い気がします。なんか泣けてくる。

 

ではザカリアの話をはじめましょう。

 

ザカリアはドイツ1部のBorussiaMönchengladbach(日本での通称はボルシアMG)に所属する24歳のMF。

主なポジションは中盤の底から真ん中くらい。

一応CBもできる。以前は3バックの中央に配置される機会も多かった。(チームがCB不足という理由もあった。)

 

ボルシアMGに移籍する前はスイスのヤングボーイズに所属していた。

16-17のCL予選でヤングボーイズがボルシアMGと戦った際に注目され、17-18に引き抜かれることとなった。

5年契約だったため今季いっぱいで契約満了となる。

今期に入ってからは契約延長も仄めかしたりしたが、本人はステップアップという選択をしようとしているようだ。(ローマがステップアップになるかどうかはさておき)

 

19-20でめざましい活躍を見せ、シーズン後にはプレミアのビッグクラブに行くのではないかと噂されており、4000〜5000万ユーロの巨額で取引されるのではないかと言われていたが、そのシーズンの終盤で大怪我。

復帰に9ヶ月かかり、復帰後は復帰前ほどのインパクトはなくなったように見えた。

ただ今季は復活の兆しが見えてきた。5試合で2ゴール1アシストも記録している。

 

 

ローマへ移籍してくる場合は守備的MFの役割を与えられるだろう。

現状ビジャールとディアワラには出番がほとんどなく、ヴェレトゥとクリスタンテが明らかな過労だ。

最近ダルボエの評価も高いようだ。それでもヴェレトゥとクリスタンテは絶対的なのである。

ただこの2人で不安なのは守備力だ。2人とも元トップ下だし攻撃的な選手だ。

もちろん彼らだけの問題ではないのだが、失点時はバイタルを突かれるか、カウンターからがほとんど。

ザカリアを獲得することで守備のバランスを取るのが1番の狙いだろう。

5試合で2ゴール1アシストをしている彼だが、本領発揮するのは守備面。背が高く空中戦も強いが、セットプレーではカウンター対策として後ろに残される。それほどスピードやボール奪取力が高いということ。

 

つまりザカリアはローマに足りないものを埋めてくれるピースなのである。

 

しかも契約切れが近いので2000万ユーロほどで獲得できるようだ。お財布に優しい。

 

なぜエルヴェがこれほどまでにザカリアのローマ行きを望んでいるかと言いますと、

ドルトムントがシーズン終了後にフリーで獲得を狙っているからです。

20-21の途中でボルシアMGのローゼ監督は今季からドルトムントの指揮官に就任することを発表しました。(そこからチームの調子がガタ落ちした)

裏切られた上に調子も落ち、挙げ句の果てに安価で何人も引き抜こうとするので流石に恨みます。まだ1人も抜かれていないことが救い。

なのでドルトムント行きは絶対に阻止せねばなりません。

グラードバッハを退団するのは仕方ないとして、本人も肯定的だそうなのでどうせならローマに移籍してほしいと思っています。

 

 

余談ですが、今夏はザカリア以外にもゾマー(GK)、M・トゥラム(FW)ベンセバイニ(LB)、さらに元ボルシアMGのジャカにもローマ行きの噂がありました。モウリーニョさんはボルシアMGのファンなのかもしれない。

またまた話を逸らしますが、ブッフォンは6歳からずっとボルシアMGのファンであることを公言しています。ファン歴37年すごい。うれしいね。

 

交渉が上手くまとまって冬にザカリアが来ることを祈っています。

加入が決まったらみなさんもユニフォーム買いましょう。

Forza Roma!

エルヴェはベンセバイニが欲しい

スピナッツォーラの長期離脱が決定し、カラフィオーリだけになってしまった左SBの代役が急遽必要になってしまったASローマ

 

スピナッツォーラが絶対的な存在であったことから高レベルのSBが要求され、既に名前が上がっている人材として

 

ゴセンス(アタランタ/27歳/ドイツ/4000〜5000万€)

ディ・マルコ(インテル〈昨季ヴェローナ〉/23歳/イタリア/1000万€)

ダイクス(ボローニャ/28歳/オランダ/不明€)

ファンアーンホルト(CPR/30歳/オランダ/フリー)

マルセロ(Rマドリー/33歳/ブラジル/不明€)

M・アロンソチェルシー/30歳/スペイン/1200〜1500万€)

エメルソン(チェルシー/26歳/イタリア/1600万€)

グリマルド(ベンフィカ/25歳/スペイン/不明€)

ビラーギ(ヴィオラ/28歳/イタリア/不明€)

B・メンディ(Mシティ/27歳/フランス/2000万€)

マンダヴァ(リール/27歳/モザンビーク/1500万€

 

ベンセバイニ(グラードバッハ/26歳/アルジェリア/2000〜2500万€)

 

様々な名前が上がっているが、エルヴェはベンセバイニを望む。

エルヴェに言わせれば2500万€は少し安い。3000万€くらいの価値はある。

キャリアを見ると母国のクラブに加え、リールセ(ベルギー)、モンペリエ、レンヌ(フランス)を経て19-20季から現在のグラードバッハに所属している。

実はローマは19-20のELで彼と対戦している。特に彼の守備の強さに苦しめられたのを覚えている。

 

彼はフィジカルと技術に寄ったSB。長身186cmの左利き。

ブンデスリーガでは2シーズンで9得点4アシストとなかなかの成績を残しており、得点の内訳はヘディングが4点、PKが3点、右足が1点、左足が1点。

PKは毎回反応されている気がするが、キック力とコースで押し切っている。いつか止められそうだが今のところ100%である。

スピナッツォーラとは全く違うタイプであり(そもそもスピナッツォーラタイプのSBが稀有なのだが。)セットプレーのターゲットやPKキッカー等が務まる万能な左SBである。

また、WBはもちろんCBもこなせる。フランス時代はDMをやった経験もあるようだ。

ドリブルはトリッキーさがあり、股抜きをするシーンをよく見る。リーチの長さの賜物なのだろうか。見ていて面白い。高い精度とキック力を誇る左足のクロスはコラロヴを彷彿とさせる、かもしれない。クロスに関してはグラウンダーや高さの低いクロスが多いイメージ。

守備面も魅力的。リーチが長く間合いのコントロールとスライディングが上手い。サイドの1対1でかなりの強さを発揮する。

もちろん背が高い分空中戦にも強い。

怪我はあまりしないが、たまにする。

 

2000〜2500万€でこのレベルの26歳の選手を獲得できるならすごくいい選択肢だと思う。

スピナッツォーラの復帰後もタイプが違うためいい選択肢になるはずであるし、ローテーションに組み込んでも上手く回せると思う。

もちろんスピナッツォーラが怪我しなければそれが一番よかったのだが、こうなってしまった以上主力級の選手が必要なため、エルヴェは彼の獲得を推したいと思う。

 

ベンセバイニに限らず主力級の選手を獲得する上での最大の問題はカラフィオーリだ。

怪我がちなためスピナッツォーラ復帰まではベンセバイニのバックアッパーとして務まるだろうが、スピナッツォーラ復帰後に仕事がなくなってしまう可能性がある。

バンディエラ候補であるため出来るだけ大切に育てていきたいが、そうなるためには彼の成長が不可欠だろう。まだ若いし実力はあるのでこれからに期待。

 

どちらにせよスピナッツォーラの穴埋めは必要不可欠なので、とにかくエルヴェはベンセバイニの獲得を推していきたい。彼の活躍は保証する。2500万を払う価値は必ずある。

ジャカorコープマイネルス

守備的MFの獲得候補として上がっている2つの名前がアーセナルのジャカとAZのコープマイネルス。

Twitterでは「ジャカよりもコープマイネルス」と言う声をよく聞く。逆は全く聞かない。その理由はやはり若さだ。

ジャカは28歳。9月には29歳になる。コープマイネルスは23歳。こちらの誕生日は2月。誕生日の話はあまり関係ないかもしれないが一応。

 

ジャカといえば、正確で強力な左足。そしてインテンシティの高さもある(荒削りな時もある)。アーセナルでは加入からずっとレギュラーの座を掴んでおり、毎シーズンリーグ戦30試合以上に出場している。2018年の冬には市場価値が€50mに到達したが年齢的なものもあり今の市場価値は€22mだ(transfermarktより)。

DMが主なポジションではあるが、怪我人続出でやりくりに困ったエメリによりCBやLBとして起用され、それは今のアルテタ体制でも継続されている。

そのジャカを獲得する上でネックになるのがやはり28歳という年齢か。プレミアでずっとやってきた分それなりの年俸も支払わなければならないだろう。数年後に高く売れる可能性があるコープマイネルスを獲得しろというのもわかる。

 

 

次はコープマイネルスの話だ。

AZ所属の23歳。知名度はジャカと比べると高くなさそうだ。DMの他CBとしてもプレーできる。現在の市場価値は€16.5m。

今季リーグ戦31試合で15ゴールというFWのような数字を叩き出している。内訳はPKが7点、直接FKが2点、その他が6点。

プレースキック以外でも6点取る得点力は魅力。

PK成功率は31/36の86%。ヴェレトゥが26/28で成功率93%なのでヴェレトゥがいればヴェレトゥが蹴るのだろうが、2人目のPKキッカーとして信頼できそうなのも大きい。

 

 

コープマイネルスを推す声が多いのもわかる。

だが、現状はジャカの方に近づいている。取引成立は50%くらいか。アーセナルの要求額が€25mなのに対し、ローマは12mしか提示していない。ミキを万引きした前科もあるためアーセナルのファンは怒っているようだ。

 

どうなるかな。

モウリーニョと来季の戦力

前回の記事はサッリ監督が就任したらどうなるかをペラペラ述べたが、その翌日にモウリーニョの就任が発表された。

サッリで決まりだと思っていたから流石に驚いた。

当日、Twitterを眺めていたらlaroma24.itというメディア(?)のアカウントがモウリーニョという名前を出していた。そのアカウントでは別チームの話題を出すこともよくあるためよく見ずにタイムラインを遡っていた。

 

 

声出た。でかい声。それくらい自分はびっくりしたというお話。

 

 

正直いうと期待も不安のどちらもある。

期待

・ビッグネームの監督

・4つの国で成功を収めてきた

・モチベーターになれそう

不安

・選手とのいざこざ

・終わった監督と言われている

・現在の主力がどうなるか

・年俸

 

いざこざに関して、特に元チームメイトのミキとは解決しないまま終わっていた気がする。

終わった監督と言われていることに関しては、プレミアからセリエに場所を移すことだし、そこまで大きな不安はない。

現在の主力に関しては、監督が変われば当然レギュラー争いも起こるので、単純に監督が変わることに対して。

年俸、思ったより安かった。(750万€+ボーナス)

1200くらい覚悟してた。

 

 

就任が発表されて1週間。

パウが放出されるのは半分仕方ないとして、まずデヘアの噂。(ムッソは?)1stではないだろうが同じくユナイテッドのロメロの名前も上がっている。

CFにトリノのベロッティ。マジョラルは買取OPが行使されローマの選手に。でもジェコも残るという話も(????)。イカルディの話は相変わらず残っているし、ウォルバーハンプトンのラウールヒメネスの噂もある。

中盤にリールのレナトサンチェス。ユナイテッドのマティッチ、マタ。ライプツィヒのザビツァー。スパーズのホイビュア。

 

ローマに足りないものという意味では守備的MFのマティッチはいいと思う。移籍金もそこまで高額ではなさそうだし、現所属クラブで出場機会があまり多くないので。

ただし8月には33歳になる年齢と、調べてはいないがおそらく高額であろう年俸がネック。

 

メディアに何日も名前が残り続けているのは、ベロッティとレナトサンチェス。

ベロッティは毎年話が上がっているが、競合相手も多い。

レナトサンチェスは3000〜3500万€の移籍金がネック。

 

GKに2500万€程使わなければいけない以上、他に大金を使うのは少し厳しいだろう。

 

 

どのポジションの選手が必要なのかを考えるために、来季の戦力を整理してみる。

GK

パウ(退団濃厚)

フザト(レンタル濃厚)

ミランテ(契約満了)

ファレッリ(契約満了)

オルセン(レンタルバック)

 

CB

スモーリングモウリーニョ下で主力)

クンブラ

マンチーニ

イバニェス

ファシオ(退団濃厚)

JJ(契約満了)

 

LB

スピナッツォーラ

カラフィオーリ

 

RB

カルスドルプ

レイノルズ

Bペレス(契約満了)

サントン

フロレンツィ(レンタルバック)

 

CM

ディアワラ

ヴェレトゥ

ビジャール

クリスタンテ

エンゾンジ(レンタルバック)

 

AM

ペッレグリーニ

ザニオーロ

ミキ(モウリーニョといざこざ)

パストーレ(退団濃厚)

 

RW

Cペレス

ペドロ

ウンデル(レンタルバック)

 

LW

エルシャーラウィ

クライファート(レンタルバック、モウのお気に入りらしい)

 

CF

ジェコ

マジョラル

 

 

GKが一気にいなくなる。

LBが2人だけだと少し不安。

CMはやはり守備面に強みがある選手が欲しい。マティッチは正解かもしれない。

あとはモウがどのシステムを使うか。3バックも4バックも選択肢にはあるはず。

クライファートとウンデルの今後も気になるところ。

CFはジェコが残るなら2トップを使うとかでなければ補強はいらないかもしれない。

どうでもいいがベロッティとペロッティが共演するところは見てみたかった。カタカナ表記にすると読み違えるほどに似ているが、アルファベット表記にするとBとPの違い以外にもLとRの違いがある。(それでも似ている)

 

今のところLBの補強話を全く聞かないのでその点が心配になってきた。大丈夫だろうか。

 

今季はもうすぐ閉幕するが、それまではフォンセカローマの活躍を見たい。敗退はしたもののELの最後の試合で自信はついたと思う。

モウリーニョローマについてはそこから様子を見たい。期待も不安もあるが、少なくとも失点は減ると思うのでそこだけは安心だ。

自分はよく理解していないが来季はELの下にECLという大会も創設されるそうなので、ローマがそこに出るならせっかくだし優勝してほしいなと思う。

リーグ戦では4位以内を目指してほしい。

 

来季のローマに期待!